(平成17年3月取材)
「なつかし青春商店街」「レトロ」で売り出し中の商店街です。
全国の「門前町」に共通の現象ですが、日本人の信仰心は薄れ、また神社仏閣参拝以外にレジャーや旅の選択肢が増えてしまった現在、参拝客が激減し、それにつれて商店街も非常に苦しくなってきています。
豊川稲荷周辺のいくつかの商店街では、危機感から、「何かやらなければ」と考え、集まって研究を始めました。
その成果の一つが、平成15年に始めた「いなり楽市」です。ちなみに経費を抑え、補助金に頼らないイベントだそうです。出演者は商店街関係者か、アマチュアの動員です。
あわせて、表参道を「レトロな商店街」「なつかし青春商店街」と銘打って、昔ながらの店舗・備品・商品などを観光資源として活かしました。いまさら借金を作りたくないということから、設備投資はほとんどありません。
門前通りの入り口です。
地図の下にキツネがいます。
チャレンジショップ(右下)も見えます
昔の旅館か何かだと思いますが、うまく活用されています。
いなり楽市のポスターです。空き店舗(?)のシャッターを飾っています。
右下はイメージキャラクター「ごんじい」です。
普通の書店ですが、昭和レトロな商品が展示されています。
こちらは寝具店の店頭です。
昔の写真集、電話器、いろりです。
外から見えます。
本物の「火の見やぐら」です。(ただし、現在は撤去されているそうです。)
アーチの下に見えるのが、いわゆる豊川稲荷(豊川閣妙厳寺)です。
アーチの文字は、右から読みます。
商店街とは直接関係ありませんが、豊川稲荷の深奥部はとても神秘的です。
豊川稲荷といえばキツネで有名ですが、キツネはあくまで本尊を守護する存在だそうです。
寺門の方から撮影したものです。つまり帰路の入り口です。
もう夕刻なので人通りはほとんどありません。
ちなみに大型の観光バスで乗り付ける参拝客をこちらに回遊させることが課題です。
左は本物の「いなりずし」の店です。
この取材後、「表参道発展会(いなり楽市実行委員会)」の取り組みが、経済産業省の『がんばる商店街77選』に選定されています。
次のホームページは、業者に委託せず会員が作ったものだそうです。
豊富な写真入りでよく作りこまれていますし、きちんと更新されています。
(リンク)
豊川稲荷界隈商店街 おきつネット
豊川稲荷美人おかみの会 稲美会
なお、このページの写真は、「北海道商店街新報」の取材時(平成17年3月)に撮影したものです。
その後、町の姿も相当変わってきたり、純民間のまちづくり会社ができたりと、いろいろと変化があるようです。このページは、あくまで「平成17年春の記録」とお考えください。
運営;小松労務経営事務所
協力;北海道商店街振興組合連合会
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