帯広市中心部の商店街(北海道帯広市)

(平成18年10月取材)

 全国的な状況ですが、帯広市では特に、中心部からそう遠くない場所に超大型店が立地し、中心市街地は空洞化の危機にさらされています。

 平成18年夏、帯広市中心部で行われた歩行者天国の取組み(通称「ホコテン」)は、北海道全体の中でも注目される画期的なものでした。実行委員会の設立からわずか2か月後のスタートで、3か月にわたり12回の開催。延べ11万人という来街者数を達成したそうです。
 実行にこぎ着けるまでには様々な意見がありましたが、結果として「大成功」との声も上がり、19年度夏にも継続して実施されました。
 立ち上げの中心となったのは帯広市商店街振興組合連合会のメンバーでしたが、単なる「市民参加」を越えた、市民主体の取組みという側面もありました。また、そもそも歩行者天国イベントは帯広土木現業所の示唆によるもので、実施に当たっても土現ほか行政機関の協力があり、「民・官連携」のモデルでもあります。
 中心市街地空洞化への危機感を持っていたのは商業者だけではなく、市民や行政も、まちづくりには関心を持ち、活動する場があれば主体的に参加する可能性があります。このモデルは、他の地域においても展開され得ると言えるでしょう
 

  帯広駅前の広場です。(現在はホテルらしきものが建設中です。)
 帯広市商店街振興組合連合会などが、「アダプトプログラム」を行っています。

 写真とは直接関係ありませんが、帯広市商店街振興組合連合会は、おびひろ商店街 自慢の逸品をネット上に設置しています。










  
 平原通商店街です。
 電線のドラムをテーブル替わりにしています。













 同じく平原通商店街です。左上にフラッグが見えます。
 左が藤丸デパート、右が帯広広小路商店街のアーケードです。

 ここが「ホコテン」会場の中心部です。
 イベントの内容については、「ホコテン」のホームページをご覧ください。豊富な写真が掲載されています。











 帯広西一条中央商店街です。
 飲食店も目立ちます。
 この商店街は、「平成19年度いってみたい商店街準大賞」を北海道知事から受賞しました。
 








 帯広電信通商店街です。
 ここは昭和レトロ風のユニークなお店があります。
 塔(時計台?)がランドマークです。













 帯広広小路商店街です。

 ここは数年前から「フラワーストリート」事業を展開しています。取材が10月だったのが残念です。

 
18年度からは、木製の動物のオブジェも加わり、「花」と「動物」の組み合わせでユニークな景観を生み出しています。動物オブジェは市内の木工所の社長が製作し、展示場所を探していたところ、広小路商店街が引き受けたものだそうです。






 この商店街にも、ドラムを使ったテーブルとイスが多数設置されています。












 この写真は、動物オブジェのごく一部です。
 さながら「動物園商店街」のようです。

 今回は広小路商店街の取材を兼ねていたので、写真が多めになっています。

 なお、帯広広小路商店街のホームページは、実によくできていました。
 「七夕祭り」の写真は圧巻でした。





 右は、空き店舗を埋めた飲食店「縁側」です。
 曜日と季節によって、学生が運営する「だいえてぃしゃん」と入れ替わります。














 「縁側」の内部です。












 広小路商店街では、空き店舗が出ても、すぐ埋めるように、誘致活動や空き店舗対策事業に力を入れています。
 おかげで、夜型の飲食店など、今までなかった業種が入ってきているそうです。









 有名な「北の屋台」の入り口部分です。
 この取り組みは、道内外の様々な事業のモデルになっているようです。











 この取材後、「帯広市中心部10商店街」の取り組みが、経済産業省の『がんばる商店街77選』に選定されています。
 また、改正後の中心市街地活性化法の下で、新たに策定された中心市街地活性化基本計画について、19年8月、北海道からは砂川市と並んで帯広市の計画が認定されました。
 
(リンク)
帯広市商店街振興組合連合会
オビヒロホコテン

おびひろ商店街 自慢の逸品

 なお、このページの写真は、「北海道商店街新報」の取材時(平成18年10月)に撮影したものです。
 あくまで「平成18年秋の記録」とお考えください。現在の状況は変わっている可能性があります。

運営;小松労務経営事務所
協力;北海道商店街振興組合連合会

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