(平成18年7月取材)
平成16年11月、6町の合併により誕生した兵庫県丹波市。その6町の一つ、柏原(かいばら)町の中心市街地活性化基本計画と、TMO機関である(株)まちづくり柏原は、そのまま丹波市に引き継がれました。
旧柏原町の人口は1万人強。JRで大阪から1時間半程度です。この地域を代表する城下町として藩政時代から栄え、現在も国指定史跡柏原藩陣屋跡など、歴史的遺産を有します。大ケヤキの根が川をまたぐ「木の根橋」の奇観も町のシンボルです。
商業者の構想力、提案力が基盤となって活性化計画とTMO構想が策定されました。TMOとなった「まちづくり柏原」は、城下町にふさわしいまちづくりを目指し、特徴あるテナントミックス事業、街路整備事業などを仕掛け続けました。求めるのは量的な充足ではなく、あくまで「柏原にふさわしいもの」。住民の意見も反映させながら進行するTMO活動は、まちの資源を大切にする方向に、人の意識を変えつつあり、その成果として、民間独自の活動も活性化しました。
コンセプトは「ロマン城下町」です。
「街路美装化」です。
歩道は自然石、車道は脱色アスファルトです。
雨上がりなので少々光っています。
JR柏原駅前のテナントミックス店舗「ガーデン栢(かや)」です。
取材時のテナントは、生花店、洋品・雑貨店、アジアン料理店でした。
隣接する「ケヤキ公園」と一体的に整備され、街の玄関口の顔として、乗降客を街に誘引する機能を期待されています。
まちづくりの拠点施設「コミュニティひろば木輪」です。
レンタルビデオ店を改装したものだそうです。
左は「看板アート」です。
TMO直営の「イタリア料理オルモ」です。
呉服店であった町家(町なかの伝統的な民家、商家など)を改装したものです。「オルモ」はケヤキのイタリア語とか。
「オルモ」店内です。
イタリア料理店とした戦略の考え方は、
・街に女性客が少なかったことから、女性客をターゲットに
・まとまった昼間人口を持つ街でありながら本格的な洋食店がなかったことに対応
だそうです。
「店舗美装化」(「外観リフォーム」)です。
これは洋品店です。
補助金を受けずに純民間資金で作られた「町屋ギャラリー るり」です。
TMO活動のコンセプトに呼応してのことと思います。
木の根が川をまたいでいる通称「木の根橋」です。
柏原のシンボルのようです。
テナントミックス店舗「喜野根(きのね)」です。
店名は上の写真に因むのだと思います。
武家屋敷を改修したものだそうです。
今回の写真では紹介できませんでしたが、イベント事業も盛んです。
柏原中心市街地の「まちづくりマップ」をダウンロードできます。
この取材後、丹波市中心市街地活性化協議会が設立され、丹波市中心市街地活性化基本計画の策定に向けて作業中のようです。
(関連リンク)
丹波市商工会
丹波市観光協会
柏原町歴史民俗資料館・田ステ女記念館
なお、このページの写真は、「北海道商店街新報」の取材時(平成18年7月)に撮影したものです。
あくまで「平成18年夏の記録」とお考えください。
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